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各話 サブタイトル  視聴率
第一回 華麗なる一族 27.7%
第二回 過去の悲劇と真実 21.8%
第三回 引き裂く運命 23.5%
第四回 悲しき裏切り 23.0%
第五回 運命を分けた死 21.2%
第六回 万俵家の崩壊 23.5%
第七回 悲劇の高炉爆発 21.1%
第八回 鉄平出生の真相 21.6%
第九回 最終章・前編 最期の父子対決 24.9%
最終回 最終章・後編 決意の死~未来へ 30.4%
ストーリー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

日曜劇場・華麗なる一族』(にちようげきじょう・かれいなるいちぞく)は、山崎豊子小説華麗なる一族』を原作とするテレビドラマ2007年1月14日から同年3月18日までTBS系列で、毎週日曜日の21:00-21:54(JST、初回と最終回は22:24まで延長)に放送された。

TBS開局55周年記念番組としても位置付けられており、全10回の放送であった。

主演はSMAP木村拓哉が務め、連続ドラマでは2005年4月期の『エンジン』以来となり(単発を含めるならば、『HEROスペシャル』、2006年7月3日放送以来半年振りとなる)、同枠では2003年1月期の『GOOD LUCK!!』以来、4年振りに登場する事になる。

又、視聴率においても最終回 関西地方で平均39.3%を獲得、2006年の紅白歌合戦(第二部)を抜いたことにより、各スポーツ紙が取り上げ話題となった
原作および、これまでの映画・ドラマでは、阪神銀行頭取の万俵大介が主役だったが、この作品では大介の長男で万俵財閥の主力企業である阪神特殊製鋼の専務を務める鉄平が主役に変更されている。

ドラマの時代設定は1960年代神戸。物語は旧神戸銀行と旧太陽銀行の合併(旧太陽神戸銀行、現三井住友銀行)及び1965年に発生した山陽特殊製鋼倒産事件をモデルにしたものといわれている。劇中の阪神銀行は、実在の阪神銀行(現みなと銀行)とは関係ない。また、原作では鉄平が勤務する会社名は「阪神特殊鋼」となっているが、本ドラマでは「阪神特殊製鋼」と変更されている。これも、実在の阪神特殊鋼(大阪市)とは関係ない。

登場人物

万俵鉄平が使用しているトヨタ・クラウン
万俵鉄平が使用しているトヨタ・クラウン

万俵家

万俵鉄平 (34) - 木村拓哉
本作の主人公。万俵大介の長男で、父・大介がオーナーを務める万俵財閥の主力企業、阪神特殊製鋼(以下、社と記す)専務B型。父の意向に反して東京大学工学部冶金学科(現・マテリアル工学科)に進み、卒業後はマサチューセッツ工科大学へ留学した経験も持つ技術者でもある。7年前(1960年の設定)、鶴田芙佐子と交際していた。芙佐子が自分の前から姿を消した後、元通産大臣で有力代議士の大川一郎の長女・早苗と結婚した。父・大介と高須相子による閨閥結婚であったが、早苗との間に長男・太郎を設けるなど良好な関係を築いている。
理想と情熱を合わせ持ち、仕事にかける志は高い。社の将来を考え、巨額の予算が必要となる高炉の建設を計画する。が、父・大介によって企てられた高炉の突貫工事により、高炉建設の途中、死傷者を出す爆発事故を発生させ、社を倒産させる(会社更生法適用)。父・大介が祖父・敬介に似すぎている鉄平を快く思っていない事から、大介に愛されていないと感じていた。その上仕事面での不協和音も合わせ、確執を更に深まることになる。また志乃が生前に残した手紙から祖父・敬介が父親であること、芙佐子は自分の妹であることを知る(実際には、敬介の勘違いであったが、このことが鉄平の運命に大きな影を落とす)。
その後、大同銀行を陥れるために見せ掛け融資を行い、阪神特殊製鋼を潰そうとした父・大介を告訴するため妻子と共に万俵家を出て裁判に挑むが、阪神特殊製鋼の管財人となった帝国製鉄の和島所長により裁判を取り下げられ役員を解任され、社を去る。その後、父・大介から、「お前が生まれなければ万俵家の不幸は無かった」と言われたことに失望し、早苗宛に手紙を残し、兵庫県・丹波篠山で、自らの頭部を、祖父・敬介の形見の猟銃で打ち抜き、自殺した。死因は脳挫傷だった。このときの死亡診断書の血液型によって万俵大介の長男であることが判明した。
万俵大介 (60) - 北大路欣也
関西有数の都市銀行・阪神銀行頭取にして、阪神特殊製鋼の非常勤取締役。新・東洋銀行頭取。万俵家の家長。AB型。先代で父の万俵敬介が創立した阪神銀行を全国第10位の都市銀行にまで発展させ、同じく先代が設立した万俵鉄工を近代的な設備を備えた阪神特殊製鋼へと発展させた。また、阪神銀行、阪神特殊製鋼など十数社を傘下に持つ万俵財閥の総帥でもある。しかし、自宅では妻・寧子と愛人・相子を同居させ、“妻妾同衾”という生活をしており、晩餐の時に妻の席に座った者がその日、大介と一夜を共にするのが大介・寧子・相子の暗黙の了解となっている。大蔵省が進める金融再編を前に「小が大を喰う合併」を成し遂げ、何としても阪神銀行を守り抜く為にあらゆる手段を画策する。息子の鉄平が敬介の子ではないかという疑念から、鉄平に冷たい態度をとり、次男である銀平に後継者としての期待をかける。しかし、鉄平の死後、検死報告から鉄平の血液型がB型、つまり、自分と妻寧子の子だという事が判明し、鉄平の棺の前で泣き崩れた。
万俵早苗 (30) - 長谷川京子
鉄平の妻。元通産大臣・大川一郎の娘で、閨閥結婚で万俵家に嫁いできた。夫・鉄平との間には長男・太郎を設けるなど、元は大介と相子の策略による閨閥結婚であったが良好な夫婦関係を築いている。しかし、独特の空気になった万俵家に嫌悪感を感じている。鉄平が万俵家を出るとき、太郎を連れて実家に帰るよう言われるが、最後まで鉄平についていった。鉄平の死後、大川家に帰った。
万俵太郎 (4) - 荒木崇秀
鉄平・早苗夫妻の長男で大介・寧子の孫。両親の愛をいっぱいに受け、のびのびと育った一粒種。
万俵銀平 (31) - 山本耕史
大介の次男。父と同じ慶應義塾大学経済学部卒。阪神銀行本店営業部貸付課長で、将来の阪神銀行頭取候補でもある。端麗な容姿と明晰な頭脳、そしてやや諦観気味の精神を持つ。万俵家を傍観者のように見つめている。父、大介に対しては敵わない、と諦めな気持ちを常にもって大介の片腕として傍に居る。兄、鉄平のことを自分に無いものを持っている人として尊敬をしており、慕っている。故に、鉄平の高炉建設にも応援をしており、また敵わないと思っていた父に、兄鉄平ならば勝てるのでは、と万俵家の未来にも期待をしていた。母・寧子には息子らしい感情を持っている。
万俵(安田)万樹子 (24) - 山田優
大阪重工社長の令嬢で、後に銀平の妻となる。大学時代に妊娠し、宝塚の病院でその子を堕ろした経験を持つ。銀平は妻である万樹子に愛はなく冷めた結婚生活を送り、そして、義父である大介と高須相子の関係や歪んだ万俵家の秘密を知ってしまい、万樹子も相子と大介の仕掛けた閨閥結婚の犠牲者になる。その後、銀平の子を妊娠するが「堕ろしてしまう事だ」と言われてしまったため、飲酒を重ね流産をした。その後、万俵家に嫌気が差し、実家に帰った。
美馬中 (44) - 仲村トオル
茨城の田舎寺の住職の息子として生まれる。東京大学卒業後、大蔵省に入省。銀行局の検査官時代に阪神銀行の検査に行った際に大介の目に留まり長女の一子の婿となる。永田と同郷という縁から永田とは密接に繋がっている。美馬は後には代議士に打って出ることを考えており、その際に選挙費用を調達しようと何かと大介に対しては恩着せがましい態度をとる。銀行課長などを経て現在は大蔵省の本流である主計局で主計局次長として予算編纂を行い、その傍らで大介へ極秘である都市銀行の経営実態内容の情報提供などを行い忙しい日々を送る。そのためか一子との関係は冷め切っている。また、大介の愛人である相子に言い寄るといった大胆な行動もとる。東洋銀行発足に奔走するが東洋銀行の披露宴に出発する前に永田に呼ばれ、次期銀行局長への内定を受けるがその在任中に富国銀行による東洋銀行の吸収合併を命じられ、次官代議士を狙う美馬は次期総裁の呼び声高い永田の命を甘んじて受けることとなり、その事は暗に大介を裏切ることを意味する・・・。鉄平や銀平にとっては義弟(妹の夫)、二子にとっては義兄(姉の夫)にあたる。
美馬一子 (29) - 吹石一恵
大介の長女で中の妻。中との間に長男・宏を設けるが、愛の無い結婚生活を耐え忍んでいる。自分自身が不幸せな結婚生活を送っている為、妹の二子と一之瀬四々彦の交際が発覚したが、反対することはなく逆にこの交際を応援している。一子と美馬中との結婚は、大介と相子が一番最初に企んだ閨閥結婚である。美馬との生活に嫌気がさし、実家の万俵家に帰ってきた。
万俵二子 (22) - 相武紗季
大介の次女。昨春大学を卒業し、花嫁修行に専念している。兄・鉄平と同じく大介と相子の関係は許容しておらず、芯の強い女性である。また、相子には嫌悪感を募らせている。一之瀬四々彦とは密かに交際しており、鉄平も交際を喜び応援しているが、鉄平の会社の阪神特殊製鋼を残すために佐橋総理の甥との婚約を決意し一時は四々彦と別れた。しかし、鉄平の死と阪神特殊製鋼が大介によって売却される事を機に、四々彦と再び交際し、鉄平の写真の前で四々彦とアメリカへ行く決意を話した。
万俵寧子 (54) - 原田美枝子
大介の妻で、鉄平、銀平、一子、二子の母。O型。高須相子に家事万端を仕切られている。この為に屈辱的な生活を強いられている。華族公家・嵯峨子爵家)の出身で、万俵家より貧乏華族でもいいからとにかく華族から妻をもらいたいということから、巨額の結納金と引き換えに家を救う為、万俵家の大介の元へ嫁いだ。これも閨閥結婚であった。内気な性格が災いし、高須相子が家内を取り仕切るようになってからは正妻とは名ばかりの有名無実化している。子供への愛情は格別である。
高須相子 (39) - 鈴木京香
大介の執事愛人。15年前に万俵家に家庭教師としてやって来る。学生時代にアメリカに留学し、そこで結婚・離婚を経験するなど不遇な人生を歩んできた。しかし、万俵家に入り込んでからは、人並み外れた政治力で大介の妻・寧子を差し置いて万俵家を仕切るなど、絶大な力を発揮する。大介がその勢力を拡げるために、息子や娘を政財界の有力な人物と結ばせる政略結婚のアイデアも産み出した。相子と大介との間に子どもはいない。阪神銀行と大同銀行の合併成立の後、大介に手切れ金を渡され、万俵家を後にする。


万俵敬介
阪神銀行の興祖。A型。英雄の気質を持つ情熱的で積極性のある技術者だったが、それ故大胆で好色である。大介の父で、鉄平、銀平、一子、二子の祖父。料亭「つる乃屋」の女将・鶴田志乃の間にも娘・芙佐子を作り、正妻の間には大介を作る。彼の存在が、後の万俵家に暗い影を落とす事になる。
美馬宏 (5) - 澁谷武尊
一子と中の長男で大介・寧子の孫。鉄平、銀平、二子の甥で太郎とは従兄弟。
将軍
万俵家の庭の池にいる金の大鯉。鉄平の祖父・敬介が餌をやる時に手を叩くと現れる。大介が手を叩いても現れない。祖父に酷似していた鉄平に試しで大介が叩かせると現れた。それ以降、親子の悲劇と憎悪が始まった。最終章・後編で鉄平が悲しみと怒りをぶつけて将軍に石を投げた。鉄平の死後、逝った。

料亭 つる乃家

鶴田芙佐子 (32) - 稲森いずみ
東京麻布の料亭「つる乃家」の老女将・鶴田志乃の養女。昔、鉄平とは恋仲だったが、高須相子の圧力を受け、鉄平と別れ7年間海外に向かった。もう二度と戻らないと決心していたが志乃が体調を崩したため、7年ぶりに帰国。鉄平への思いは今なおあるが、鉄平が結婚している事を知り、鉄平に冷たい態度をとる。鉄平とは腹違いの兄妹と思われていたが、実際には叔母・甥の関係。
鶴田志乃 (59) - 多岐川裕美
「つる乃屋」を営む老女将。必死に養女の芙佐子を育ててきた。しかし、芙佐子が鉄平と付き合っていると聞いた時は何故か猛反対して二人を別れさせた経緯がある。その訳を言うのを長くためらっていたが、死の間際遺言で芙佐子は実は養女では無く、自分の子供で鉄平の祖父で大介の父・万俵敬介の間に身ごもった存在だったことを明かす。第7話で胃がんのため死去。鉄平と敬介を見間違える事がある。

阪神特殊製鋼

一之瀬四々彦 (26) - 成宮寛貴
一之瀬工場長の一人息子で、阪神特殊製鋼社員。鉄平のことを心から尊敬している。鉄平と同じ東京大学工学部冶金学科(現・マテリアル工学科)に進み、卒業後はマサチューセッツ工科大学へ留学した経験を持ち、東大在学中から鉄平を慕っていた。上司である鉄平の妹・二子とは大学時代の付き合いがあり、大学を卒業した二子から好意を抱かれる。後に二子とは密かに交際をする事に。鉄平にアメリカ行きを勧められ二子とともにアメリカへ立つ。
一之瀬工場長 (58) - 平泉成
阪神特殊製鋼業務担当常務、兼工場長。技術畑の出身で、鉄平が最も信頼している人物。技術偏重で経理面を軽視しがちな鉄平を心配しながらも、二回り年下の鉄平を信頼している。大介の次女・二子の交際相手、一之瀬四々彦の父。破産管財人となった和島により役員が軒並み解雇される中、ただ一人留任。
銭高常務 (52) - 西村雅彦
3年前に阪神銀行から送り込まれてきた阪神特殊製鋼経理担当常務。阪神銀行頭取である万俵大介の顔色をうかがっている。偽融資の事件では万俵大介に責任を被せられ、裁判の際に大介に家族の保障をされ罪を被るよう指示されるが、鉄平の熱意に心を打たれ裁判で借入表を改竄するよう命じたのは万俵大介だと証言する。だが、和島により解雇される。
石川社長 - 中丸新将
阪神特殊製鋼代表取締役社長。先代・敬介の娘婿で大介の義弟にあたるが、鉄平が実質的に経営にあたっているので、所謂お飾り社長。しかし、銭高と同じく阪神特殊製鋼の中では唯一、鉄平に意見できる人物。高炉建設にもあまり乗り気ではなかった。和島により解雇される。
荒武玄 - 六平直政
阪神特殊製鋼の沖仲仕。当初は、鉄平と対立していたが海に溺れた荒武の仲間を鉄平が救ってから心を開き、突貫工事の人数不足で高炉建設を鉄平が諦めかけた時、人手を集めてやってきた。高炉が爆発した時、怪我をしている仲間を助ける為、中に入りその直後、爆発、死亡した。爆発の直前、「若(鉄平)、こんなことで高炉建設諦めたらあかんで!」と、鉄平を励ました。

阪神銀行

大亀専務 (60) - 武田鉄矢
阪神銀行経理担当専務。裁判では被告側の証人として立つ。大介に他行の裏事情や汚れ仕事を任されている。過去に直属の部下が失敗した時、大介に許してもらった事をきっかけに大介に忠誠を誓う事を決意。寝食を忘れた働きぶりが評価され、専務に取り立てられた。
芥川常務 (54) - 小林隆
阪神銀行常務、兼東京支店長。阪神銀行は関西がメインの銀行であるため、東京の大蔵省や通産省、他行の情報収集を一手に任されているキーマン。マスコミにもパイプを持っている。しかし、鉄平の義父・大川一郎の三栄銀行からの政治献金をマスコミにリークした責任を万俵大介にかぶせられ、大川の没後は大介によってグループ会社の万俵倉庫へ左遷された。東洋銀行成立のパーティでは帰ってきた。
角田支店長 - 田山涼成
阪神銀行池田支店長。大介の仕掛けた預貯金ノルマを達成する為に連日徹夜で奔走する。持病の狭心症を知っていた万俵大介の期待にこたえたが、「一人の犠牲を以って、全員の士気を高める」という、大介の思惑通り達成直後、死亡した。
速水英二 - 鼓太郎
阪神銀行頭取秘書。銀平と同期。銀平とよくバーで飲む。大介から多大な信頼を受けている。

大同銀行

三雲祥一 (50) - 柳葉敏郎
都市銀行第5位、大同銀行頭取日銀OBで、天下りで頭取に就任。鉄平がマサチューセッツ工科大学に留学中に日銀ニューヨーク事務所駐在参事としてアメリカで知り合い、以来親交を深めている。鉄平のよき理解者である。阪神特殊製鋼への多額融資により生え抜き派から責任を追及され失脚した。鉄平の火葬の日、大介に鉄平の存在を語る。
綿貫千太郎 (58) - 笑福亭鶴瓶
大同銀行専務。貯蓄銀行時代からの生え抜き派で、日銀からの天下りである三雲頭取のことを快く思っていない。その事から阪神銀行頭取である万俵大介から目を付けられ、合併後の新銀行の副頭取を約束されている。三雲に血判状を提出した時、今までの日銀出身の天下りのせいで生え抜き派の苦労を三雲に語る。新・東洋銀行の副頭取に就任。
小島恒夫 - 金田明夫
大同銀行常務で、綿貫専務の腹心。綿貫専務と同じく貯蓄銀行時代からの生え抜き派。

[編集] 大蔵省

永田大蔵大臣 (63) - 津川雅彦
大蔵大臣大蔵省事務次官から政界入りし将来を嘱望されていたが、時の総理の経済政策に徹底的に楯ついたために6年間冷や飯を食わされた。その間ずっと大介から経済的援助を受けてきた。しかし、大蔵省が進める金融再編に伴い大介へ経営戦略の転換を迫る。大介との会談では「まだ、大きい石が二つ足らん」と言い、2億を大介に振り込ませた。阪神銀行と大同銀行の合併で東洋銀行が発足した直後、美馬に東洋銀行を富国銀行に飲み込ませるよう指示する。
春田局長 - 田中隆三
大蔵省銀行局長。永田大臣の冷や飯時代は大蔵省の主流を外されていたが、永田が大蔵大臣として返り咲くや大蔵省の主流として躍進し現在は銀行局長。最終的には東洋銀行の発足への功を手土産に大蔵次官に昇進。
田中検査官 - 伊藤正之
大蔵省銀行局検査部検査官。大蔵省主計局次長である美馬中とは同期であるが、美馬中がトントン拍子で出世しているのに対し、ずっと銀行局検査部で主のような存在になっている。阪神銀行の子会社である白鷺信用金庫への就職を約束され美馬の口車に乗る。

通産省

大川一郎 (60) - 西田敏行
鉄平の妻である早苗の父。衆議院議員で、元通産大臣の代議士。娘婿である鉄平の器の大きさを認め、本当の息子のように可愛がっている。鉄平にとっても掛け替えのない義父で、高炉建設実現に向けて通産省や銀行などの根回しをするなどの後押しをしている。しかし、病で倒れ寿命が長くない事を知った万俵大介により、大川の三栄銀行への闇献金疑惑を新聞社にリークされた。そして犯人を見つけられないまま、鉄平と早苗に見守られながら亡くなった。最期まで鉄平を心配し続けた。
石橋局長 - 大和田伸也
通商産業省重工業局長。高炉建設許認可の担当局長。帝国製鉄と通じて阪神特殊製鋼に対して圧力をかけてくる。しかし、大川一郎に呼び出され厳しく叱責を受け高炉建設を認める。
水谷通産大臣 - 板東英二
現通産大臣。大川にたじたじ。

帝国製鉄

和島所長 (51) - 矢島健一
国内最大の製鉄会社、帝国製鉄尼崎製鉄所所長。鉄平の能力に危機感を抱いており、阪神特殊製鋼に対する様々な妨害を行なう。通産省の石橋局長と共に鉄平を妨害する。そして、阪神特殊製鋼の会社更生法の破産管財人となり、鉄平を阪神特殊製鋼から解雇する。
佐橋和也 - 猪野学
佐橋総理の甥に当たる帝国製鉄のエリート社員。二子の縁談相手。原作では「細川一也」になっている。

閨閥を取り巻く人々

安田太左衛門 - 石田太郎
大阪重工社長。阪神銀行の筆頭株主であり、安田万樹子の父。
伊東夫人 - 長内美那子
銀平と万樹子の縁談の仲人
小泉夫人 - 鰐淵晴子
元駐仏大使夫人。二子と和也の縁談の仲人。

高炉建設資金の融資銀行

宮本頭取 - 黒部進
長期開発銀行頭取。阪神特殊製鋼のメインバンクによる債権会議の議長役。
日下部頭取 - 沼崎悠
三栄銀行頭取。阪神特殊製鋼の取引バンク。

裁判関係者

倉石弁護士 - 萩原聖人
鉄平の高校時代からの友人である弁護士。裁判時には大介を厳しく追及する。
曽我弁護士 - 浅野和之
阪神銀行顧問弁護士。
裁判長 - 山野史人
神戸地方裁判所・裁判長。

その他

志摩観光ホテル支配人 - 佐野史郎
万俵家が年末年始を過す志摩観光ホテル支配人。
山田所長 - 峰岸徹
第一製鋼名古屋工場所長。
高須徹 - 宮川一朗太
相子の弟。高校の教員をしており、結婚し子どもも設け平凡ながらも幸せな生活を送っている。姉の相子のこれからの行く末を心配している。
大川一郎の側近議員 - 松尾貴史
大川闇献金疑惑を新聞社に止めるよう指示した側近議員。新聞を大川に見せて謝罪した。
大垣市太 - 山谷初男
丹波篠山に住む猟師。
篠山警察署の警官 - 前田吟
戦時中の集団血液検査は間違っていたと大介に話す。

他 - 鶴田忍津村鷹志渡辺寛二山田明郷武野功雄菅原大吉かねきよ勝則

原作との相違点

ドラマ化にあたっては、主人公が原作の阪神銀行頭取・万俵大介から、その長男で阪神特殊製鋼専務・鉄平に変更されたこともあり多くの設定等が原作と異なっている。

登場人物の設定と関係

  • 万俵家の三女・万俵三子、万俵鉄平・早苗夫妻の子どもで長女の京子、三雲祥一大同銀行頭取の娘・三雲志保、美馬中・一子夫妻の子どもで次男の潤はドラマには登場しない。
  • 万俵銀平とかつて恋仲だった小森章子とのエピソードは今回のドラマでは無くなっているが、その代わり鉄平が主役に置き換えられた為か、原作には無い鉄平と鶴田芙佐子が過去に交際していたというエピソードが新たに加わっている。
  • 一之瀬工場長の息子である一之瀬四々彦は原作では、名前の通り四番目に出来た子どもで四男という設定になっているが、本ドラマでは一人っ子という設定になっている。
  • 「つる乃屋」の老女将の鶴田志乃が万俵家の先代の万俵敬介の愛妾だったということを、原作では鉄平はもちろん大介も知っているが、ドラマでは鉄平は知らないことになっている。原作では「つる乃屋」で鉄平は時折、「スカッと遊んで性処理をしたり」という描写があり、先代の敬介も同じように遊んでいたのである。しかし、本ドラマでは鉄平と大介の父子の葛藤と、鉄平と早苗の真実の愛を貫くというテーマもあり、こういう描写は無しになっている。また、鶴田志乃は先代の敬介が初孫である鉄平を一番可愛がっていたことを知っており、鉄平のことを原作では「ぼんぼん」と呼んでおり、ずっと関西弁を話している。
  • 本ドラマでは鶴田志乃が末期に鉄平へ手紙を書き「鉄平は敬介の子ではないか」と直接的な疑念を表現し、鉄平が大介に対して家族全員の前で「自分は母と祖父の子供ではないか?」と追求することで視聴者に親子の葛藤が理解しやすくなっている。原作では泥酔した鉄平が芙佐子と関係を持とうとした際、芙佐子に「自分は敬介と志乃の娘である」と告白されるという、「では自分と君は叔母・甥の関係か?」との鉄平の問いに、「それならまだしも、あなたと私は……」と芙佐子に絶句され、あくまでも間接的な示唆に留まっている。また鉄平の出生に関して、本ドラマでは大介が鉄平に対して自らの苦悩を直接的に吐露する場面があるが、原作では最後まで「鉄平は自分の子供である」と頑なに言い張り、親子の苦悩は最後まで交わらず、また表面化することが無い。
  • 本ドラマで阪神特殊製鋼の沖仲仕で登場する「荒武玄」は、原作では阪神銀行の預金獲得競争を担当する営業担当常務である。
  • 大介と相子が仕掛ける二子の縁談相手が原作では、佐橋総理夫人の縁戚に当たる甥という設定の為、姓が違う「細川一也」となっているが、本ドラマでは「佐橋和也」と変更されている。

高炉建設

  • 原作では高炉建設に向けて阪神銀行に融資の依頼をした後、10%減額されてから大介に激怒したが、本ドラマでは鉄平が父・大介に「相子さんは結局、お父さんの愛人じゃないですか」と言ってから融資を減額された。
  • 鉄平が10%減額された分の融資分の調達をするに当たって、原作では、協調融資銀行と新規の生命保険会社と大同銀行から調達したという事になっており、この融資に関しては大川一郎は関与してはおらず、鉄平自身で減額された融資分を調達している。本ドラマでは鉄平の義父の大川一郎の紹介で三栄銀行(原作では第三銀行であるが、現在同名の銀行がある為、本ドラマでは変更)からと大同銀行から調達したという事になっている。

スキャンダルのリーク

  • 万俵大介が最初に吸収合併を狙った三栄銀行の不正献金相手は、原作では永田大蔵大臣の政敵・田淵自由党幹事長であるが、本ドラマでは閨閥相手(鉄平の岳父)である大川一郎に変更されている。大介は病魔に倒れ余命幾許も無い大川の利用価値を見限り事件をマスコミにリークするが、これにより大介の冷徹な性格、鉄平との葛藤を強調する効果を出している。また、本ドラマではリークの責任を芥川・常務東京支店長が被せられグループ会社へ左遷されるが、原作では当然そのような場面は無い。

裁判

  • 原作では、鉄平が倉石弁護士と共に大介を告訴するも、公判が始まる前に阪神特殊鋼の破産管財人となった帝国製鉄の和島所長によって専務を解任され訴訟の原告適格を失っており、親子の裁判シーンは登場しない。
  • 本ドラマの裁判では銭高・阪神特殊製鋼常務が証言することにより、結果的に大介を裏切ることになるが、原作では前述のように裁判シーンが登場しない上、銭高は最後まで大介に忠誠を尽くしている。
  • また、原作では衆議院で阪神特殊鋼倒産に関する集中審議が行われ大介と三雲が喚問されるシーンがあるが、本ドラマでは先述の裁判がこれに代わるものとなっている。

電炉稼動

  • 本ドラマでは、鉄平の葬儀の際、阪神特殊製鋼の電炉が稼動し工場より煙が湧き上がることで鉄平への弔意と残された者たちの企業再生にかける意気込みを示すシーンがある。原作では倒産により労働争議が発生する寸前において、停止していた電炉を鉄平の指示により稼動させる事で、社員の人心を高揚させるシンボルとして描かれている。

考証

自動車

  • 劇中のトヨタ・ランドクルーザー40系は1960年1月には生産開始されているが、当時はまだ輸出が主力で国内への供給が遅延していたため、あれだけの台数は国内走行していない。
  • 自動車がまだ高級品であり、運転免許取得者もまだ現場に多くないはずであるのに、工場構内連絡専用にランドクルーザーを大量に使っている(原作では三菱・ジープである)。また、ランドクルーザーは、当時の販売車は本来貨物車であるため、ナンバープレートはいわゆる1ナンバーが正しいが、劇中では乗用車の3ナンバーがつけられている。
  • 舞台が兵庫県神戸市であるのにナンバープレートの登録地域表示が「兵」(兵庫ナンバー)又は「神戸」(神戸ナンバー)ではなく「神」(神奈川ナンバー)となっている。
  • ハンティングに自動車で山に行けるほど道路整備が進んでおらず、行けたとしても、未舗装で車輌も乗員も泥塗れになった上に、ガソリンスタンドがまだ存在していないため、燃料を携行缶にいれて車載していなければならない。
    • ただし、1970年3月より1972年10月まで週刊新潮に連載され時代設定とリアルタイムに執筆された原作にも、同様の描写がある。

小道具

  • 阪神特殊製鋼で使用される形状のヘルメットが、まだ製造されていない。
  • 銭高の息子がかぶってる阪神タイガースの帽子が1960年代には存在していない黄色が入ったタイプである。当時は黒色のみだった。
  • 公衆電話から市外通話はできない。
  • 使用している黒電話が600型。
  • 神戸の街並みのシーンに登場する市電はプロトタイプが戦前より以前のものに見え、明らかに時代設定から逸脱している。この市電の車体は2005年に放送された終戦記念スペシャルドラマ『広島 昭和20年8月6日』で使用されたもの(広島市電)と同一スタッフによって作られた。なお、1960年代に神戸市電で実際に使用されていた車両は、2007年4月現在も僅かだが広島で営業運転に使用されている。

市町村

  • 大介が相子に手渡した小切手の振り出した銀行の所在地が神戸市中央区栄町通になっているが、(葺合区生田区の合併によって)中央区が出来たのは1980年(昭和55年)である。当時は生田区栄町通であった。
  • 鉄平が猟銃自殺した後に警察から遺族に渡された鉄平の死亡診断書には「篠山市」と記載されていたが、篠山が「市」になったのは30年も後のことである。

銀行取引

  • 鉄平に銭高が、阪神銀行からの高炉建設資金20億円の入金を知らせる際に、入金記帳のある預金通帳を提示するシーンがあるが、一般的に企業で決済口座として用いられる当座預金には預金通帳は無い(ただし、原作では阪神特殊鋼が資金繰りに窮し、手形期限のジャンプや不渡りを出す場面があるので決済口座が当座預金であるとわかるが、本ドラマでは決済口座が当座預金であると明示するシーンは無い)。
  • 鉄平が銭高の書類より阪神銀行からの見掛融資を発見する裏帳簿には、高炉建設資金の借入金は「長期借入金」勘定に記載されているが、設備投資の繋ぎ融資は手形貸付等で行われるので「短期借入金」勘定に記載されるのが通例である(一般的には、高炉が完成した後、工場財団への担保権設定、証書貸付等の長期借入金実行、手形貸付等の短期借入金返済が同時に行われる)。
  • 見掛融資は、本ドラマでは「一旦入金した金額を返済させる」処理がなされているが、これでは阪神銀行からの融資金が阪神特殊製鋼の月次試算表等より完全に消去されるため、仮に大同銀行が資金トレース(設備資金融資における資金使途確認は銀行にとって最も重要である)をした際に見掛融資が発覚してしまう。原作では「実行した融資を月初に締後返済(翌月初営業日に処理を行うが、帳簿上の移動日は前月末日付で行うこと)させ阪神銀行の別段預金にいったん入金し、月末に再び阪神特殊製鋼の勘定に入金し、再び翌月初に締後返済を繰り返す」方法を用いている。これにより、月次試算表等には常に阪神銀行からの追加融資金が記載されることになる。
    • 視聴者に分かりやすくするために、あえて上記のような表現等をしたと思われる。

用語

  • ストーリーの舞台となる1960年代には使われなかったであろう外来語がいくつか登場する。たとえば巨大銀行を意味するメガバンクは1990年代に入ってからだろうし、リークというのも当時から使われていたかどうかはいささか疑問である。また、大川一郎を『通産族』と呼称する表現があるが、通商産業省(現経済産業省)に影響力を持つ族議員は『商工族』と呼ばれるのが通例である。
    • 視聴者に分かりやすくするためにあえてこれらの用語を用いたと思われる。

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