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崖の上のポニョ | |
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| ストーリー | ||
| 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | ||
| 『崖の上のポニョ』(がけのうえのポニョ、英称:Ponyo on the Cliff by the Sea)は、2008年7月19日に東宝による配給で公開されたスタジオジブリ制作の長編アニメーション映画、及びそれの主題歌。宮崎駿監督による2004年の『ハウルの動く城』に続く4年ぶりの作品(原作・脚本・監督の3つ全てを担当するのは、2001年公開の『千と千尋の神隠し』以来7年ぶり)。 概要 海沿いの街を舞台に、「人間になりたい」と願うさかなの子・ポニョと5歳児の少年・宗介の物語である。 経緯 『ハウルの動く城』完成の後、しばらく宮崎駿が構想を練っていたものを、ジブリスタッフを伴っての制作が2006年10月に始まった。元々は今まで通りの表現手法で作る予定であったが、制作前にイギリスのテート・ブリテンで鑑賞したジョン・エヴァレット・ミレーの絵画、「オフィーリア」に感銘を受け、改めて作画方法について見直すことになる。その後、監督の宮崎が「紙に描いて動かすのがアニメーションの根源。そこに戻ろうと思う。もう一遍、自分たちでオールを漕ぎ、風に帆を上げて海を渡る。とにかく鉛筆で描く」という意向を固め、コンピューター(CG)を一切使わず、手書きによって作画される事となった(但し作画以降の彩色・撮影はデジタル)。コンテを使うなど、絵のタッチは子供が書いたような素朴なものになるという。これまでのジブリと違った、新しい試みになっているとプロデューサーの鈴木敏夫は話している。特に、海(波)の描写に力を入れているという。 鞆の浦への長期滞在 海を舞台にした作品は、宮崎がいつか描きたいと長年夢見てきたが、「波を描くのが大変」という理由で、今まで踏み切れずにいた。それが実現することになり、準備として2005年の春に2ヶ月間滞在した瀬戸内海・福山市鞆の浦の海に隣した知人の家に、2006年夏、単身でこもった。本作の構想もこの時に練り、自身を極限に追いつめる鬼気迫った姿がNHKで放送された。 主題歌は公開よりも半年以上も前となる2007年12月5日に異例の先行発売となった。8歳の子役大橋のぞみと、二人のおじさんこと藤岡藤巻とが歌う。曲は久石譲の作曲。2007年12月の主題歌発表会見では、海を描くのが大変で、制作がだいぶ遅れていると言い、宮崎も不機嫌であった。しかし、主題歌を聞いて「のぞみちゃんの無垢なるものの力に打ちのめされました(笑)」と顔をほころばせた。宮崎は「この曲がエンディングで流れて、気持ちにギャップが生まれないようなハッピーエンドを描く責任がある」と決意を滲ませた。 公開時のエピソード 東京のスカラ座での発表会の際、偶然にも震度3(宮城県で震度4)の地震が発生。津波注意報が出たことから宮崎監督は「ポニョがいる」とつぶやいた。 登場人物(キャスト) ポニョ(声:奈良柚莉愛) フジモトとグランマンマーレの娘。本名はブリュンヒルデ。フジモトの目を盗み家出を試みるが、瓶に頭がはまって困っていたところを宗介に助けられ、「ポニョ」と名づけられる。人間によく似た顔を持つため、トキからは「人面魚」と呼ばれる。宗介の血液(傷口)を舐めたため、半魚人になる力を得た。ハムが好物。機嫌が悪いと、相手に向かって水鉄砲を放つ。 名前の由来は、作画中の宮崎が自身の描いたキャラクターを「ポニョっとしている」と思ったことから命名された。 宗介(声:土井洋輝) 保育園「ひまわり園」に通っている5歳の少年。明るく性格で正義感が強く、崖の下で出会ったポニョを懸命に守ろうとする。両親(リサ・耕一)については呼び捨てをする。 名前の由来は、夏目漱石の小説『門』の「崖の下の家にひっそりと暮らす野中宗助」から取られていると言う[4]。 リサ(声:山口智子) 宗介の母。デイケアサービスセンター「ひまわりの家」で働く。劇中では『となりのトトロ』の主題歌『さんぽ』の一節を口ずさんでいる。 耕一(声:長嶋一茂) 宗介の父。内航貨物船「小金平丸」の船長。家を留守にしていることが多く、滅多に帰ってこない。ライトによるモールス信号でリサに何回も「愛してる」と送っていた(これに対して、リサは何度も「バカ」と返した)。 フジモト(声:所ジョージ) ポニョの父。かつては人間だったが、現在は海に住む魔法使い。海中では自作の潜水艦「ウバザメ号」を駆り、水魚などの魔物を操る力や、カニ除けの結界を張る能力を持つ。海底にある珊瑚でできた塔に住み、クラゲなど海棲生物の増殖を行っている。1907年前後から、魔法で海水を浄化・精製した「生命の水」の抽出を開始し、珊瑚の塔の内部にある井戸に貯蔵している。フジモトは「生命の水」の力を使ってデボン紀のような「海の時代」の再来を夢見ていたが、ポニョにより「生命の水」を全て奪われてしまった。 鼻は高く、ポニョと同じく髪は赤毛であり、スマートな長躯の持ち主である。海中、陸上問わず、ストライプの入ったジャケットを着こなし、ときにマントを羽織っている。なお、珊瑚の塔の室内には複数のジャケットが吊るしてあり、本編内でも複数の柄のジャケットをそれぞれ着用している。実の娘のポニョからは「悪い魔法使い」呼ばわりされることもあるが、「ひまわりの家」の利用者からは悪い人ではないと評されている。もともとは人間だったため陸上でも活動できるが、肌の乾燥を防ぐため海洋深層水を周囲に散布する。しかし、リサには庭に除草剤をまき散らす変人と思われるなど、ときに不審者に間違えられることもある。また、海中では窒息を防ぐため、頭部をマスクのような泡で覆っている。 グランマンマーレとの間にはポニョら娘たちを多く設けた。しかし、「海なる母」としての存在であるグランマンマーレをフジモト一人が独占することは許されないため、やむを得ずグランマンマーレと離れ離れに暮らしており、ポニョら子供たちを男手一つで育てている。 若い頃は『海底二万リーグ』に登場する潜水艦「ノーチラス号」にて東洋人唯一の乗組員として働いていたが、グランマンマーレと結ばれ、海棲生物を育てる魔法使いになったとされている。本編では、人間を辞める際の苦労を振り返るフジモトの発言があるが、魔法使いになるまでの前歴を示す描写は登場しない。 グランマンマーレ(声:天海祐希) ポニョの母。公式設定では海なる母とされており、海全体の女神のような存在。海中での光り輝く姿を見た船員らから「観音様」と呼ばれていた。大きさを人間大から大型船超まで自由自在に変えることができる。 ポニョの妹達(声:矢野顕子) 姉のポニョをとても慕っており、ポニョの脱出を助けた。何匹もいる。 水魚(声:所ジョージ) フジモトが操る魔物。一見するとただの波のようだが、目が2つあり、自分の意思を持つ。フジモトの命により、ポニョを連れ帰った宗介を監視したり、フジモトを自らの背に乗せることもできる。声のキャストはフジモトと同じく所ジョージが務めた。 トキ(声:吉行和子) 「ひまわりの家」で生活する老婆で、車椅子に座っている。他の住人と異なり、いつも憎まれ口を叩くが、根は優しい。 ヨシエ(声:奈良岡朋子) 「ひまわりの家」で生活する老婆。トキと同じく車椅子に座っている。宗介を実の孫のようにかわいがる。終盤でフジモトの魔法(?)で走れるようになるまで足が回復する。 カヨ(声:左時枝) 「ひまわりの家」で生活する老婆で、ヨシエと一緒に行動することが多い。若い頃はキャリアウーマンだったらしい。 婦人(声:柊瑠美) ポニョと宗介が出会った子連れの女性。おっとりとしていて、少し感性がズレている。 アナウンサー(声:羽鳥慎一・日本テレビアナウンサー) テレビのニュース番組で、台風の情報を伝える。 クミコ(声:平岡映美) 「ひまわり園」の園児で、宗介の友達。勝気でおしゃまな女の子で、おしゃれ好き。 カレン(声:大橋のぞみ) 「ひまわり園」の園児。いつもぼーっとしている。 その他の声優:竹口安芸子、山本与志恵、片岡富枝、田畑ゆり、佐々木睦、山本道子、金沢映子、斎藤志郎、石住昭彦、田中昭生、脇田茂、つかもと景子、山本郁子、沢田冬樹、渋谷はるか、川辺邦弘、手塚祐介、柳橋朋典、塚本あい |
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